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第4話 「人との出会いの中から学ぶ」
私たちの消防本部では消防弱者と呼ばれる高齢者や障害者に対し、講習会を開催したり、防火診断を行ったり、手話の研修会なども取り入れ現場に即応できるようにしています。
私も、手話の研修を受けましたが、現場で対応することはまず無いだろうと考え、それ以後手話のテキストを開くこともありませんでした。
また、広報係に配属されるまで、消防弱者が何を考え、何を望んでいるのか、まったく考えた事もありませんでした。
それが広報係を経験し、保育所や幼稚園、また、各種団体の消防防災訓練に行き、いろいろな人との出会いの中から学ぶことが多くあります。
それはある幼稚園に行ったときのことです。
車椅子に乗った園児が廊下の段差にひっかかりどうしても教室に入ることができないでいました。
それを見た私は後ろから車椅子を押そうとすると、先生が「手を出さないでください」と言い、その子をじっと見つめていました。
私は「なぜ、車椅子に乗っているのに助けてあげればいいのに・・・」と思いました。
それから数日後、その先生に「車椅子に乗ってる園児がいて、なぜ、手を差しのべたらいけないのですか」と尋ねると、「あなたはあの子が困った時、いつもそばにいて助けてあげることができますか?あの子はこれからいろいろな事に立ち向かっていかなければいけません。いつも周りに助けてくれる人が居るとは限りません。」
私はこの話を聞き、すごいショックを受けました。
私たちは、一年に数回しかその子と接する機会がありませんが、先生は毎日色々な子供と接し、真剣にその子供達の将来を考え、独り立ちさせることを考えていたのです。
私たち消防職員は、この先生が園児のことを考えているように、消防弱者の事を考えているでしょうか。
一般的には「火事で避難するときはハンカチを口にあて避難してください」と指導しますが、手に障害のある人の場合には、また、車椅子を使用している人の場合にはなど、いろいろな問題があります。
私たちは防火防災訓練に行っても、いつも自分たちの尺度で考え、通り一辺倒の指導をしてきたのではないでしょうか。
それでは現在行っている消防弱者に対する防火防災指導に、何を加え、何を実践すればよいのでしょうか。
まず第一に消防弱者との密接なコミュニケーションを図ること。
高齢者や障害者が何を考え、何を望んでいるのかを把握することができるのではないでしょうか。
第二に消防弱者に積極的に訓練の参加を呼び掛けること。
高齢者や障害者は手足が不自由なため、移動することが苦痛であると思い込み、参加を呼び掛けるのを遠慮し、私たちの方から距離をあけているのではないでしょうか。
私は、どしどし訓練に参加を呼び掛けその反省にたって、お互いに災害対策を考えて行けばいいのではないかと考えます。
高齢者や障害者に対して、消防の一方通行の指導ではなく、もっと消防弱者の中に踏み込んで指導することが本当の意味での「消防弱者対策」であると考えます。
私は必至で頑張っていた車椅子の園児と、黙って見つめて心で車椅子を押していた先生の姿を思い浮かべ、いろいろな人との出会いの中から多くのことを学び、期待と信頼される消防職員になれるよう頑張ります。
私も、手話の研修を受けましたが、現場で対応することはまず無いだろうと考え、それ以後手話のテキストを開くこともありませんでした。
また、広報係に配属されるまで、消防弱者が何を考え、何を望んでいるのか、まったく考えた事もありませんでした。
それが広報係を経験し、保育所や幼稚園、また、各種団体の消防防災訓練に行き、いろいろな人との出会いの中から学ぶことが多くあります。
それはある幼稚園に行ったときのことです。
車椅子に乗った園児が廊下の段差にひっかかりどうしても教室に入ることができないでいました。
それを見た私は後ろから車椅子を押そうとすると、先生が「手を出さないでください」と言い、その子をじっと見つめていました。
私は「なぜ、車椅子に乗っているのに助けてあげればいいのに・・・」と思いました。
それから数日後、その先生に「車椅子に乗ってる園児がいて、なぜ、手を差しのべたらいけないのですか」と尋ねると、「あなたはあの子が困った時、いつもそばにいて助けてあげることができますか?あの子はこれからいろいろな事に立ち向かっていかなければいけません。いつも周りに助けてくれる人が居るとは限りません。」
私はこの話を聞き、すごいショックを受けました。
私たちは、一年に数回しかその子と接する機会がありませんが、先生は毎日色々な子供と接し、真剣にその子供達の将来を考え、独り立ちさせることを考えていたのです。
私たち消防職員は、この先生が園児のことを考えているように、消防弱者の事を考えているでしょうか。
一般的には「火事で避難するときはハンカチを口にあて避難してください」と指導しますが、手に障害のある人の場合には、また、車椅子を使用している人の場合にはなど、いろいろな問題があります。
私たちは防火防災訓練に行っても、いつも自分たちの尺度で考え、通り一辺倒の指導をしてきたのではないでしょうか。
それでは現在行っている消防弱者に対する防火防災指導に、何を加え、何を実践すればよいのでしょうか。
まず第一に消防弱者との密接なコミュニケーションを図ること。
高齢者や障害者が何を考え、何を望んでいるのかを把握することができるのではないでしょうか。
第二に消防弱者に積極的に訓練の参加を呼び掛けること。
高齢者や障害者は手足が不自由なため、移動することが苦痛であると思い込み、参加を呼び掛けるのを遠慮し、私たちの方から距離をあけているのではないでしょうか。
私は、どしどし訓練に参加を呼び掛けその反省にたって、お互いに災害対策を考えて行けばいいのではないかと考えます。
高齢者や障害者に対して、消防の一方通行の指導ではなく、もっと消防弱者の中に踏み込んで指導することが本当の意味での「消防弱者対策」であると考えます。
私は必至で頑張っていた車椅子の園児と、黙って見つめて心で車椅子を押していた先生の姿を思い浮かべ、いろいろな人との出会いの中から多くのことを学び、期待と信頼される消防職員になれるよう頑張ります。
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きょうこぱんだは、弱者へ反省すればよかった?
ネットで廊下や本当など黙って見つめて
ネットで段差とかを対応すればよかった?
こぱんだが参加を呼び掛けるんだね♪
きのう、対応しなかったよ。
車椅子の話だよ♪
車椅子の話だっ!
消防弱者とかを広報すればよかった?
きょうこぱんだが手話っぽい広報するつもりだった。
またきのうmasatoshiで、子っぽい指導♪
こぱんだが参加を呼び掛けるんだよ♪
masatoshiは参加を呼び掛けるとおもうの?
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